JavaScriptゲーム製作勉強会を開催しました(舞台裏の話)
先週 5/15(日) 大森の Nifty さんの会議室を使って、JavaScript ゲーム製作勉強会を開催しました。
勉強会に参加した場合なら、ここから内容について書くのですが、今回は主催者だったので、イベントを主催する時に工夫した点、苦労した点などについてまとめてみたいと思います。
資料は後ろの方に張っておきますので、資料だけ見たいという人はスキップしてください。
勉強会の内容、規模など
今回の勉強会は参加人数で言うと40名弱なので、中規模といったところでしょうか。
詳細や当日の Twitter のタイムラインなどは以下を参照してください。
当日のつぶやきのまとめ
JavaScript ゲーム製作勉強会 Vol.1 - Togetter
開催者として工夫したこと・苦労したこと
- 募集ページ選び
- 告知の方法
- 講演してくれる人探し
- 会場探し
募集ページ選び
今回の勉強会は3月に予定していたものが延期になったもので、3月の時の募集ページでは ATND で作っていました。
[延期] JavaScript でゲーム製作勉強会 vol.1 : ATND
これを partake.in に切り替えた理由は、以下の2点。
- 参加者個人に直接連絡する手段(Twitter の DM機能)があること
- ATND のメールは登録していないと届かないので、大事な連絡が本当に届いているかどうか不安です。その点、partake.in は DM を遅れるので、比較的安心感があります。
- 登録/キャンセルの締切日が設定できること
- ATND だと直前までキャンセルと繰上げがあるので、キャンセル待ちの人はずっと待っていなければいけないのが、個人的には問題だと思っています。締切日が設定できれば、その時点で少なくとも参加できない、ということはわかるので、キャンセル待ちの人が気分的にモヤモヤしないで済むと考えていますので、この機能は重視しています。
ATND が悪いというわけではないのですが、自分は上記2点の理由から今後も partake.in を使うと思います。
告知の方法
基本的には Twitter で告知していましたが、今回の参加者の方の何人かに話を聞いたところ、以下の2つの手段で見つけた方が多かったようです。(Twitter の効果薄で少し涙目 orz)
- ATND/partake.in などの告知サイトの RSS を見て
- IT勉強会カレンダー を見て
ATND, partake.in に登録しておくと、特に依頼しなくてもIT勉強会カレンダーに追加されるようです。中の人の努力には頭が下がるばかりです。
講演してくれる人探し
今回一番苦労したのが、これです。3月に募集開始したときに ATND のページで LT(講演者)を公募していたのですが、40名の応募があっても、1人も応募がありませんでした。つまり、自分が余程の有名人か、テーマがものすごくホットなものでない限り、その場で募集しても講演してくれる人はあまり集まりません。じゃあ、どうするのかというのは、人それぞれだと思いますが、参考までに今回講演してもらった @nakamura001 さん、@sou さん、@ndruger さんにお願いした方法を書いておきます。連絡方法は全て twitter の DM です。twitter 便利すぎ。
- @nakamura001 さん
- ファーストコンタクト: WebGL 勉強会
- 今回の勉強会の開催の発端になったつぶやきに一番に反応してくれて、参加が確実だったので、お願いしました。Unity の JavaScript は自分が聞きたかったので提案して OK をもらいました。こうやってテーマを提案できるのも主催者ならではの面白さ。
- @sou さん
- ファーストコンタクト: 勉強会当日まで直接面識はありませんでした
- @sou さんは ATND でキャンセル待ちになっていたのですが、コメントで「今実際にJSでゲーム作ってます。情報シェアしたかった」というのを発見。勇気を振り絞って、「LT枠で参加できるので、LTしていただけないでしょうか」と DM してみたら、快諾してもらえました。
- @ndruger さん
- ファーストコンタクト: Kinect ハッカソン
- 勉強会(東京Node学園)で再会した時に、今度こんなのやるんですけどどうですか、と声をかけていて、勉強会のページ作成後に、DM してみたら OK をもらえました。
というわけで、以前勉強会でお会いした方を中心に声をかけていたのですが、@sou さんのケースのように面識がない方でもお願いすれば引き受けてくれる方もいますので、主催する人は勇気を出して色々な方に声をかけていきましょう。面識が無い人はちょっと、という人は知り合い経由で紹介してもらうのも手かと思います。
あと、主催者は「とりあえず自分は話す」前提で動きましょう。講演者も増えるし、復習にもなって一石二鳥です。
会場探し
勤務先に大きな会議室がない|開放していない場合、会場探しは講演者探しに並ぶ、最大の難問です。3月時点では勤務先の会議室を利用する予定だったのですが、13名の定員に40名の募集が来てしまい、会場の定員を大きく超えてしまったので、延期開催時に別途会場探しをしました。
自分は Nifty のエンジニアの方に知っている方がいたのと、休日開催できるということで Nifty の会議室を借りました。念のため他の候補も調べていたので、まとめようと思いましたが、既に素晴らしいエントリーがあったので、リンクを張っておきます。
都内・勉強会で借りられる場所(会議室・セミナールーム) - mio_3の日記
他にも、社員の方に知り合いがいれば、会場を貸してくれる会社もあるようなので、勉強会を主催したい人はさりげなく聞いてみると良いと思います。なお、休日に会場を貸してくれる所は少なく、また人気も高いので、休日開催を狙っている人は早めに会場を探しましょう。
今回失敗して教訓となったこと
- <追加> 出席者リストはABC, 50音順に並べて印刷しておくこと
- 参加者が受付時に探すのにとても便利です。今回、申込順にリストを出してしまったので、受付に少し時間がかかってしまい、申し訳なかったです。
- 懇親会(第2部)の参加者を事前に確認しなかったこと
- 今回は勉強会の部屋でそのまま懇親会だったので、特に問題ありませんでしたが、お店を予約するタイプの懇親会の場合、これは致命的です。秋猫さんも書いていますが、懇親会は別の募集ページを立てるのが良いと思います。
- Ustream 中継に問題があったこと
- 告知が遅れた。開始20分前に告知は遅すぎました。少なくとも前日までには告知ページに書いておきましょう。
- 画質、音質が悪いという指摘をもらいました。音質は途中で改善できましたが、スライドは事前に SlideShare などに上げておくことで、「文字が読めない」という問題については緩和することができたと思います。現在の Ustream の画質だと、スライドの文字を判別することは難しいので、可能ならば発表前までに資料をあげておき、直前に Twitter でハッシュタグつきでつぶやいておくと良いと思いました。
- マイクやカメラの位置などは調整が必要なため、会場に早く入れる場合は事前にリハーサルしましょう。
- ハッカソンでテーマもなく、自由にしすぎたこと
- これは企画者である自分の不徳のいたすところなのですが、ハッカソンを企画する場合は少なくともテーマくらいは決めておきましょう。特に今回のように勉強会 => ハッカソンという流れだと、やることを決めてこない人も結構います。実際に聞いたところ、1/3位の方がやることを決めていませんでした。ハッカソンってそういうものかもしれませんが、事前にアイデアソン的なものをやっておくと、「やること無いよ〜」ということが無くなってよいと思いました。でも、アイデアソンをやるためには、Google Group などでグループを事前に作っておくのも良いかもしれませんね。
というわけで、Google Group 作りました。JavaScript でゲーム製作にご興味がある方は参加してみてください。第2回以降の告知もこちらでやっていこうかな、と考えています。名前は勢いで付けました。
まとめ
勉強会を主催するというと、すごくスキルが必要なんじゃないか、とか、業界に知り合いが沢山いないとダメなんじゃないか、とか思います(自分もそう思っていました)が、意外と何とかなります。興味のある分野でその手の勉強会がない、とお嘆きのあなた、いっそ自分で開催してみてはどうですか?
参加した方の書いたブログ
資料
@hakobera
@nakamura001 さん
@sou さん
@ndruger さん